京都で内視鏡検査を受ける前に知っておきたい!偶発症という危険性
咽頭・消化管の損傷・穿孔
内視鏡を体内に入れるとき、とくにスコープが通るのが難しい狭い部位(のどの奥、胃と食道のつなぎ目、十二指腸など)は、内視鏡で粘膜を傷つけてしまう場合があります。
さらに、検査中に嘔吐反射が起きるケースや、胃が張ることなどで胃内の圧が高まり消化管の粘膜が裂け、穴があく(穿孔)こともあり、その場合は緊急手術を要します。
上部消化管の内視鏡検査では、鼻腔の損傷が最も多くみられます。
前処置として使用する薬剤(咽頭麻酔薬・鎮痙剤・鎮静剤)によるアレルギー反応
ごくまれにおこる偶発症として、内視鏡検査を受ける前に使う薬剤(喉の麻酔薬、鎮痙剤、鎮静剤)によるアレルギー反応があります。
アレルギー反応が起きたとしても一時的なものにとどまることがほとんどですが、ごくまれに、緊急の対応が必要になる場合もあります。
こういったアレルギー反応が生じるのを防ぐために、検査を受ける前の問診がとても大切になるのです。
誤嚥性肺炎
内視鏡検査を行うときに喉の麻酔を使うことで、食べものや飲みものを飲み込む「反射」が鈍感になり、ものをうまく飲み込むことができずに誤嚥してしまうことがあります。
誤嚥してしまうと飲み込んだものが気管に入り、肺の炎症(肺炎)を起こすこともあるのです。
これを防ぐためには、術後に飲食できない時間を守るほか、飲食する前には水を少量飲み、むせこみがないかを確認しましょう。